シロアリ

隣の家の解体でシロアリが飛んでくる?!正しい対策方法を解説します

・隣の家の解体で飛んでいるシロアリが自宅まで来るのではないか?
・シロアリのすみかがなくなって、自宅へ拠点をうつすのではないか?

近隣のふるい家が解体されると、気になるのはシロアリの飛散です。

住みついていたシロアリや、ほかの害虫があらわれてぞっとすることもあるでしょう。

シロアリが飛んできて自宅にも被害が及ぶのでは、と心配に思うかもしれません。

冷静に対処すれば自宅へのシロアリの飛散に悲観的になることがなくなりますし、これを機に自宅のシロアリ点検や消毒へのきっかけになることもあります。

この記事では、近隣住宅の解体にともなうシロアリ対策の基本と自宅点検の必要性について初心者の方でもわかりやすいように解説します。

解体業者とコミュニケーションをとる

近隣住宅の解体によって発見されたシロアリが飛んできて自宅に住みうつる、といったことはシロアリの習性上かなり考えにくいですが、万が一の事態を考慮して早い段階で解体業者とノミュニケーションをとっておくと良いでしょう。

解体作業のスケジュールと考えうる影響・保証制度について

解体作業が始まる前には、近隣住宅に業者の人が挨拶まわりにきてくれます。

解体作業にともなう騒音や振動、粉じんや害虫・害獣発生の可能性について説明や協力願いがあるかもしれません。

解体工事のスケジュールと、考えうる影響、万が一住宅に被害がおきてしまったときの保証の有無、その内容を解体業者に聞いておきましょう。

事前にコミュニケーションをとっておくことで、安心感をもって近隣住宅の解体工事を受け入れることができますし、シロアリなどの害虫・害獣の発生に対しても対応をきいておくことができます。

自分でできる害虫・害獣の侵入対策

仮に解体現場にシロアリ、ゴキブリ、ハチなどの害虫、ハクビシンやネズミなどの害獣が発生していても、自宅までも害虫・害獣の対策をしてくれる解体業者はほとんどいないでしょう。

害虫・害獣の侵入を防ぐ対策は、解体工事がはじまる前に自分でする必要があります。建造物に重大な被害を及ぼすシロアリについては、こちら以降でくわしく解説していきます。

野菜や開封した食べ物を常温保存しない

ゴキブリやネズミ、ハクビシンといった害獣は、食べ物とあたたかさを求めて住宅に侵入します。

野菜や開封した食べ物は常温保存せずに、冷蔵庫にいれるかしっかりと密閉した容器に保存するようにしましょう。

ダンボールを放置しない

ダンボールは食べ物に思えないかもしれませんが、ダンボールや木材に含まれるセルローズと呼ばれる成分は、ゴキブリやシロアリの大好物です。

宅配やネット通販でダンボールが溜まりがちですが、こまめに解体して処分していきましょう。

通気口や配管のホースを塞ぐ

害獣はエアコンや給湯器などのホースや配管、湿気逃しのための床下の通気口などから侵入するため、解体工事がはじまる前に塞いでおきましょう。

忌避剤をまいたり、排水口のキャップをとりつけるなどの方法があります。

ホームセンターでも販売してるので自宅にあったものを使用しましょう。

万が一、侵入口付近にフンや尿があったり物音がする場合は、すでに害獣が侵入している可能性があります。

すでに害獣が侵入している場合は、適切に駆除をして掃除、消毒をしてから再侵入防止策をする必要があるので、場合によっては専門業者に依頼して安全に対処してもらいましょう。

無料で出張見積もりをしてくれる『害獣退治屋さん』は関東〜九州と対応エリアが広くておすすめです。(画像タップで公式HPへとびます)

シロアリには飛んで移動する習性がない

シロアリには、あちこち飛び回って移動をする習性がありません。

太陽の光や乾燥、風を嫌い、暗くて湿った場所を好むので、土の中や床下を移動して巣を広げていきます。

巣立ちをする4〜7月ごろには、羽が生えた「羽アリ」がでてきます。

この時期と家屋の解体の時期が一致していれば、羽アリが飛んでくるかもしれない!と思うかもしれませんが、シロアリの習性として、突然となりの家に移って木材に穴をあけて巣を作る、ということは考えにくいです。

シロアリの巣は土の中に作り、土の中を移動します。

隣の家の解体でシロアリが見つかったときに注意すべきことは、シロアリが飛んでくるかもしれないとシロアリの侵入を防ごうとするのではなく、隣の家にシロアリがいるのなら自宅の土の中にもシロアリの巣がすでにあるかもしれない、自宅の床下もシロアリの餌として被害にあっているかもしれないと隣の家と同じようにすでにシロアリがいるかもしれない、と考えることです。

近隣にシロアリが発生していれば自宅も被害にあっている可能性がある

シロアリは土の中に巣をつくり、土の中や蟻道と呼ばれるシロアリが作ったトンネル状の道の中を通って移動していきます。

隣の家の解体でシロアリが発見されたということは、自宅の地中にもシロアリの巣が広かっている可能性は十分ありえます。

地域柄シロアリが生息しやすい可能性

解体された近隣の住宅でシロアリが発見されたということは、その周辺地域はシロアリが生息しやすいということがわかります。

シロアリのからだ表面は薄い皮で覆われており、太陽や風などさわやかな気候は苦手です。

日本は土壌が豊かで餌となる木材も多いため、土の中や家屋の床下はシロアリにとって好条件がそろっています。

シロアリには多数の種類がいますが、建築物に被害をおよぼすシロアリは主に2種類でヤマトシロアリとイエシロアリです。

ヤマトシロアリの生息地域
北海道北部を除く日本全土 

イエシロアリの生息地域
神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と千葉県の一部、西南諸島、小笠原諸島

シロアリの被害はじわりじわりと進行する

シロアリは小さなからだでガリガリと木材を食べて生活しています。

大きな巣になるとそこには数万匹のシロアリが生息しているといわれますから、家屋の基礎や柱など侵食被害が進行してしまうと家の耐久性が低下して危険なうえに、資産価値が下がってしまいます。

隣の家屋の解体でシロアリが発見された時点で、すでに住宅も侵食被害がでている可能性もあります。
いずれにせよ1日でも早く発見して対策を打つことが重要です。

シロアリの点検は無料で依頼できる

シロアリの対策をするにあたって、自分で床下の点検をしたり薬剤を設置する方法もできなくはないですが、みようみまねで中途半端な消毒をしてしまい結局はシロアリの被害を防げなかった、となっては意味がないので専門業者に依頼するのがおすすめです。

シロアリの点検や消毒・駆除施工の見積もりは無料でおこなっている業者が多く、複数社の点検を無料で受けることもできます。

むしろ、複数社の現地調査や見積もり作成を経てから実際に依頼する業者を決定するがおすすのめ方法です。

シロアリの現地調査の依頼方法から注意ポイントまで3ステップで紹介します。

ステップ①-1:気になる業者2~3社へ現地調査を依頼(優良業者一覧あり)

お住まいの地域に対応しているシロアリ駆除業者2~3社に現地調査と見積もり作成の依頼をします。

調査の対応や、保証期間、口コミを考慮した優良業者の一覧はこちらです。

⇩クリックで公式HP 対応エリア 料金(税込み)

保証サービス

24時間対応 備考
シロアリ110番 日本全国 1,320円/㎡~ ・5年間

加盟店283社
シロアリ業者の紹介
株式会社キャッツ 東北/関東/中部 880円/㎡~ ・5年間
・年1回無料点検

業界最安値
株式会社サンキョークリーンサービス 関東 2,200円/㎡~ ・5年間
・1,3,5年目に無料点検
・施工後の再発被害には最高1000万円補償

キャンペーン開催あり
シロアリ1番! 関東 2,750円/㎡~ ・5年間
・水害や漏水には薬剤再散布の対応

3つのプラン設定

株式会社雨宮 中部/近畿/関東一部 1,666円/㎡~ ・5年間
・期間中に2回の無料点検
・施工後の再発被害には最高500万円補償
薬剤を散布しない工法あり
株式会社サニックス 日本全国 2,750円/㎡~ ・5年間
・年1回無料点検
・施工後の再発被害には最高1000万円補償

 

東証上場企業
株式会社アサンテ 東北/関東/近畿/中部/四国/中国 2,016円/㎡~ ・5年間
・年1回無料点検
東証プライム上場企業
株式会社ヤマトシロアリ研究所 関西 1,663円/㎡~ ・5年間 下請け業者なし
三共消毒株式会社 関東 HPに記載なし ・長期保証との記載のみ 創業98年
薬剤散布なし
株式会社ダスキン 明記なし 2,475円/㎡~ ・5年間
・年1回無料点検
2つの工法あり

こちらのシロアリ専門業者一覧のHPから調査依頼をしてもよいですが、2~3社にしぼることが難しい、対応している地域がすくないというときには、住宅の地域や間取りなどから最適なシロアリ専門業者を紹介してくれる「シロアリ110番」というサービスの活用がおすすめです。

ステップ①-2:シロアリ110番で最適なシロアリ業者を紹介してもらう

シロアリ110番 」は、日本全国280社以上のシロアリ専門業者と提携しており、依頼者の地域やニーズにあわせて最適な加盟店を紹介してくれる会社です。

シロアリ110番に加盟している業者は以下のことを共通のルールとしています。

・24時間365日の電話・メール受付
・基本料金1,320円/㎡(税込み)
・基本料金に出張費用・養生費用・薬剤費用・土壌処理費用こみ
・施工後5年間の保証(一部地域につき除外あり)
・日本しろあり対策協会の指定工法・認定薬剤の使用

万が一、シロアリ110番に紹介してもらった業者との間でトラブルが起きてしまったときには、シロアリ110番が間に入って対応したり円満に解決できるようサポートをしてくれます。

シロアリ110番は東証上場企業であるシェアリングテクノロジー株式会社が運営しています。

自分でシロアリ専門業者を選ぶのがむずかしい、という方は、シロアリ110番に相談して地域や自宅の状態にあったシロアリ専門業者を紹介してもらいうのがよいでしょう。

ステップ②:現地調査の結果・見積書の内容をじっくりときく

現地調査にきてもらったら、調査結果や見積書の内容をしっかりとききましょう。

シロアリ予防のための消毒や、予防施工について、専門用語やわかりにくい言葉があるかもしれません。そんなときは、根気よく「これはどういう作業内容ですか?どんな効果がありますか?」と質問してみましょう。

丁寧で知識が豊富な作業員の方であれば、素人にもわかりやすいよう何度も説明をしてくれるはずです。

ここで言葉を濁したり適当な説明をするような業者は、シロアリの消毒や駆除の技術も期待できないので無理に契約する必要はありません。

複数社のシロアリ専門業者の現地調査や調査報告、見積書の説明をきいていると、徐々に自宅の床下の状況や予防施工の必要性がはっきりしてくるでしょう。

なかには、調査した床下の状況をビデオカメラで撮影して見せながら説明しれくてる業者もいます。

見積書の項目や見方もシロアリ業者が説明してくれるはずですが、一般的な項目は、必要項目(作業料金、薬剤料金、養生料金、出張料金)、準必要項目(床下点検の作成費用)、任意の追加項目(湿気対策費用、カビ対策費用、基礎補強工事費用)というようにシロアリ予防や駆除の作業そのものに必要な項目内容と、住宅メンテナンスのために任意で追加する項目とでわかれています。

詳しい見積書の読み方や、料金相場については別の記事をまとめているのでぜひこちらも参考にしてください。

ステップ③:必要そうであれば消毒・駆除の契約 ※断ってもOK

複数社のシロアリ専門業者で現地調査、見積書作成をしたのち、対応・技術・料金・保証などの面で信頼できる業者がみつかったら契約しましょう。

相見積もりをとった結果、いまいちな業者があれば現地調査や見積書の作成後であっても基本的に契約をせずに断ってOKです。

現地調査でシロアリの被害が確認されなかったとしても、シロアリの生息地域の住宅ではシロアリの定期点検と消毒をすることをおすすめします。

隣の解体でシロアリがでたら自宅も点検したほうが良い

近隣住宅の解体工事でシロアリがでたら、飛散する心配よりも自宅でもおなじように侵食されているかもしれないと危機感をもつことが重要です。

近隣住宅の解体を機に、自宅のシロアリ対策や予防施工を見直しましょう。

ネズミやハクビシン、コウモリといった害獣対策は、寄せ付けないよう食べ物を片付けたり侵入経路を防ぐといった対策が必要です。

すでに侵入されている場合や、自分で対策をするのが不安な場合は、害獣駆除の専門業者への依頼も検討しましょう。

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