シロアリの侵食被害が進行してしまうと、家屋の柱や基礎など重要な部分が弱くなり、リフォームや建て替えをしなければならないなんてこともあります。
人が体重をかけただけで床が抜けてしまったり、畳の裏側にシロアリがびっしり、なんて気づいたときには手遅れの可能性もあります。
いまのところ畳や床のきしみはないけど、マイホームは大丈夫だろうか?どのような対策をすればよいだろう?といった疑問を解決します。
シロアリの気配がする前に、一刻も早く気付くためのシロアリ初期症状について紹介します。
目次
シロアリの初期症状は「蟻道」!!
シロアリの初期症状は、「蟻道」ただひとつといわれます。
床のきしみや空洞音は、初期症状ではなくすでに侵食が進行している状態であるといえるからです。
蟻道とは、シロアリが出す液体と土で作られたトンネルのようなもの(写真の赤丸)
赤丸で囲っている、土がもっこりとしている道のようなものが「蟻道」
シロアリにとって光や乾燥が大敵なので、土壌や木材にシロアリがだす分泌物を練り合わせたものをセメントのように塗り固めてトンネル(蟻道)を作って進みます。
シロアリは蟻道のなかを通って家屋に基礎など木材へ到達していくため、蟻道を見つけたらシロアリが侵入しはじめていると判断して一刻もはやい本格的な点検・駆除が必要です。
「床のきしみ」や「羽アリの目撃」はすでに侵食が進行している状態
インターネットやSNSなどでは、蟻道以外に「床のきしみ」「羽アリの目撃」「木くず」などがシロアリの発見のきっかけとして紹介されています。
これらももちろんシロアリの仕業なので、見つけたらすぐに専門業者へ点検の依頼をしたほうがいいのですが、残念ながら初期症状とは考えにくいです。
「床のきしみ」や「羽アリの目撃」はすでにシロアリの侵食が進んでいる可能性が高いためです。
一方で「蟻道」はシロアリの侵入初期の段階でも発見することができるので、定期点検の重要さがあかるみにでます。
自分でできる蟻道の見つけ方
シロアリの専門業者へ点検の依頼をするのは少しハードルが高い!という方へ。
ひとまず今すぐにできる自分での点検方法、点検するべき場所を紹介します。
これはあくまで、今とりあえずできる点検、にあたるので、しっかりと確実な点検・対策をしてシロアリの被害を防ぐためには、プロの専門業者へ依頼をしましょう。
家の外壁の基礎を点検する
家の外から床下へ侵入するときの蟻道は、家の基礎部分にあたる外壁のコンクリートによく作られます。
家の周りの基礎部分をぐるりと一周、確認してみましょう。
もしも蟻道らしきものを見つけたら、触ったり崩したりせずに写真におさめて専門業者へ点検依頼をします。
また、庭にダンボールや廃材をおいておくと木材が腐ったり、湿気が溜まったりしてシロアリにとって良い環境を作ってしまいます。
庭に不要なものを放置しないようにしましょう。
床下に入って蟻道を探す
シロアリは、明るく乾燥した空気が苦手なので、暗くて湿気のある床下から木材へ到達して柱や壁の木を侵食していきます。
床下へ入ってシロアリや蟻道を探すこともできますが、暗くて狭いうえに配管や木材が配置されていて危険です。
慣れていない人が這いつくばって進むこと、ましてシロアリの蟻道を探しながらすみずみまで点検をするのは困難です。
無料での訪問見積もりをしてくれるシロアリ専門業者も多いので、ひとまず見積もりや点検作業を依頼するのが良いでしょう。
無料での現地調査・見積作成をおこなっている優良業者を紹介しているので、参考にしてくださいね。
自分で床下に入るのは危険!専門業者で無料点検を受けよう
懐中電灯と住宅設計図をもって自分で床下の点検をする、という方法もありますが、床下は暗くて狭いうえに配管や木材が飛び出していて危険です。
家の図面を理解していないとすみずみまで確認をするのも困難ですし、素人には危険です。
床下の点検はシロアリ業者のプロに任せることをおすすめします。
ただし、知識のない素人に対して必要以上の予防工事を提案したり、シロアリの侵食が拡大していると偽造点検をする悪質な業者もいます。
シロアリ点検の悪質業者の特徴や、優良業者の見分け方、クチコミや実績からみるシロアリ点検の優良企業の紹介の記事もあるので、ぜひそちらの記事も参考にしてくださいね。