シロアリ

シロアリ駆除の値段相場はどれくらい?業者選びや見積もりで注意したいポイントをわかりやすく紹介!

シロアリは建物や家具に深刻な被害をもたらし、耐久性が弱くなった家屋は災害時にくずれてしまうことも少なくありません

知らないうちにじわじわと柱や壁が食べられてしまう前に、シロアリの専門業者に駆除を依頼することがのぞましいです。

このページでは、シロアリ駆除の値段相場や業者選びのポイントについて紹介していきます。

シロアリ駆除業者のなかには、高すぎる工事料金を請求したり粗末な施工をする悪質な業者もいるので、優良業者の見極めにぜひ最後までよんでください。(このページは約5分でよむことができます)

シロアリ駆除の値段相場

シロアリ駆除の値段相場について紹介していきます。

一般財団法人経済調査会の統計によれば、シロアリ駆除にかかる費用の相場は10,725円/坪(3,250円/㎡)

また、シロアリ駆除の業者が加盟している公益社団法人日本しろあり対策協会でもほとんど同額の価格を基準としています。

駆除費用は1坪あたりか1㎡あたりのどちらかで算出されています、一見安い料金にみえても単位が㎡の場合は3.3倍した価格が1坪なので注意しましょう

シロアリ駆除の費用相場(1坪=3.3㎡あたり)10,725円
シロアリ駆除の費用相場(1㎡あたり)3,250円

シロアリの駆除料金は、被害の範囲や家屋の構造、地域によっても変動するので、およその目安として考えましょう。

実際にシロアリ駆除の見積もりを出してもらうときは、現地調査をふまえて見積もり金額を算出する訪問見積もりをしてもらうことがおすすめです。

被害の状況や家屋の構造によって費用が変化する

一般的な相場を紹介しましたが、床の面積に対して一坪あたりの料金をもとに単純計算するのではあまり参考になりません。

シロアリの駆除の料金は、被害の状況や建物の構造にあわせて必要な施工方法や薬剤を選択して総合的に見積もりがだされます。

・シロアリ被害の程度
・建物の構造
・駆除や施工方法(バリア工法・ベイト工法)
・使用する薬剤
・シロアリの種類

こういった項目によって料金にちがいがでてきます。

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

シロアリ被害の程度

シロアリ被害の程度や範囲によって、シロアリ駆除の料金がかわってきます。

たとえば、床下から2階建ての天井まで建物全体が食い尽くされていると駆除料金は高額になりますし、状態によってはリフォーム費用がかかります。

玄関付近の一部のみの被害であれば駆除施工は小さな範囲で、ほかの箇所は予防のための薬剤散布をする、というようにさまざまなケースがあります。

シロアリの被害が深刻であればそれだけ駆除の技術が必要ですし、コストもかさみます

均一料金の激安業者などは、シロアリ駆除の技術レベルが低かったり、被害そのものを見逃してしまうこともあるので十分に注意が必要です。

建物の構造

建物の構造によっては床下に入ることが難しかったり、作業が難航する場合があります。

・床下のスペース(高さ)
・床下へ入れる点検口のみで敷地全体へ到達できるか
・タイル張りの箇所があるか

こういった条件によってシロアリ駆除に必要な技術や工具がかわってきます。

また使用している断熱材の種類、木造・鉄骨造などの材料の違いによっても、薬剤をまく範囲や施工方法が異なります。

このようなことから、見積もりをだしてもらうときには、実際に家屋をみて細かく予算をたてる訪問見積もりをしている業者を選びましょう。

駆除や施工方法(バリア工法・ベイト工法)

シロアリの駆除方法で主流なのはバリア工法とベイト工法の2つです。

バリア工法とは、建物の基礎部分にあらかじめ薬剤を散布してシロアリの侵入そのものを防ぐ方法です。

シロアリの駆除効果が高く、長期間にわたって効果が持続するといわれていますが、定期的な点検や薬剤の再散布は必要です。

ベイト工法とは、シロアリの餌となるベイトを設置することで、シロアリがベイトを巣に持ち帰ったり食べると薬剤が散布されて駆除できる方法です。

駆除剤を建物に散布することなく、シロアリの巣にアプローチできる方法です。

シロアリは巣の中で数多くの個体が連携して生活しているため、人が入れない場所へ運搬してもらうことができます。

バリア工法とベイト工法の特徴やメリット・デメリットのまとめは以下にまとめます。

バリア工法ベイト工法
駆除方法建物の基礎部分に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐシロアリの餌となるベイトを設置してシロアリが巣にベイトを持ち帰ったり食べると駆除できる
メリット・シロアリの駆除効果が高い
・侵入そのものを防ぐ
・駆除剤を撒き散らすことなくシロアリに直接アプローチできる
・人が入れない場所へも対処できる
デメリット・すでにシロアリの被害が進行していると対応しきれない・シロアリがベイトを見つけて巣へ運ぶことで効果が発揮されるため不確実なところがある

建物の構造や被害の状況に応じて駆除方法を選択する必要があるので、そういった見極めもできるベテラン業者に依頼していきたいものですね。

使用する薬剤

虫を駆除するための薬剤というと、ひとの体や環境にも害がありそう、においがきつそう、といった悪いイメージもあるでしょう。

シロアリの駆除に使用する薬剤は複数種類ありますが、その多くは公益社団法人日本しろあり対策協会によって認可されたものです。

シロアリの被害状況や築年数によっても適切な薬剤が異なり、複数の薬剤をくみあわせて使用することもあります。

地域の法規制や環境へも配慮して、安全で効果的な薬剤を選択をしてくれる業者が優良といえるでしょう。

シロアリの種類

日本に生息して建物の被害をあたえるシロアリは、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」おもに2種類です。

「ヤマトシロアリ」は、ほとんど日本中に生息していて、被害の多くはヤマトシロアリによるものです。

巣内の個体数は2~3万匹といわれ床下や木材の中など暗くて湿った場所を好みます。

「イエシロアリ」は関東~九州のあたたかい地域に生息し天井や柱までを食い尽くすので、大きな被害をもたらします。

なんと、巣内の個体数は百万匹といわれます。

シロアリの被害にあってしまい大変なことになる前に、予防施工をしておきたいという場合、対象となるシロアリの種類によっても使用する薬剤や工法が異なり料金のちがいにもつながります。

極端に安い業者には注意が必要な理由

シロアリ点検や駆除の値段相場は前述したとおりですが、ときおり極端に安い業者もみかけます。

お得にシロアリ駆除をしてもらえるのはうれしいですが、極端に安い業者に依頼してしまうとシロアリの駆除が適切にできておらず、再発してしまう、といった後悔や被害の拡大の可能性もあるので注意が必要です。

極端に安いシロアリ点検・駆除の業者には注意が必要な理由はこちらです。

シロアリ駆除方法が適していない
料金が安い業者は、コストがかからず簡単な駆除方法を用いる可能性があります。
適切でない駆除方法だと、被害が再発してしまったり駆除しきれなかったりして家屋をまもれません。

薬剤の品質と安全性が不確実
料金が安い業者は、安価な薬剤を使用している可能性があります。
品質の低い安価な薬剤は、シロアリ駆除の効果が不十分なだけでなく環境やひとの健康に悪影響を及ぼすこともあります。

追加料金や隠れた費用の請求
安い料金を提示しておきながらあとになって追加料金を請求したり、見積もりに含まれていなかったオプション料金が発生する可能性があります。
事前に契約内容や料金形態をしっかりと確認しておきましょう。

安い料金だけに注目せずに、業者の信頼性や施工の品質、料金体系などを総合的に考慮することが重要です。

悪質業者の見極め方のもっと具体的な方法や、優良業者ランキングの記事もありますのでぜひチェックしてみてください。

有料オプションの可能性あり?見積もりで注意すべきこと

シロアリ駆除の見積もりをだしてもらうときに、別途料金として請求されがちなものを紹介していきます。

見積もりは安くても事前にきちんと説明がされていなかった追加料金やオプション料金がかかってしまい、総合的に高くなってしまった、ということがないように契約前に見積もり内容を確認しましょう

アフターケアや再発保証

シロアリ駆除は、1回おこなえば終了、というものではありません

どんなに正確にシロアリ駆除をおこなっても、建物の構造上、薬剤を行き渡らせることができなかったりシロアリの再発の可能性があります。

一定年数ごとの定期点検やアフターケアが必要不可欠なので、そういった保証内容の充実度を確認しましょう。

交通費や駐車場料金の費用

多くの業者は見積もり費用のなかに交通費や駐車場料金がふくまれていますが、一部の業者は見積もり代金とは別に交通費や駐車場料金を請求していることがあります。

駆除作業に使用する工具を積んでいるトラックの高速料金や駐車料金は高くなってしまうことがあるので、契約前に確認しておきましょう。

コンクリート処理代金

コンクリート処理代金とは、建物の基礎部分や床スラブと呼ばれるコンクリート部分に対するシロアリ駆除にかかる料金です。

コンクリートであってもシロアリが侵入してきたり被害をもたらす可能性があるので、駆除が必要となりますが、木造の箇所と比較して作業が少し大変になります。

多くの業者はコンクリート処理代金も見積もりにふくまれていますが、別で請求する業者も一部あるので注意しましょう。

シロアリの被害が進行している場合の木材交換や廃材処分費

シロアリの被害が拡大してしまっている場合は、薬剤の散布ではなく木材そのものの交換やリフォームが必要なこともあります。

木材の交換や廃材の処分に対して追加料金がかかることもあるでしょう

シロアリ駆除業者が提携しているリフォーム会社を紹介してもらえることもありますが、自分で選ぶことができるのかなど、事前に契約内容を確認しておくことが大切です。

シロアリ駆除の値段相場を参考にしつつ訪問見積もりを依頼しよう

シロアリ駆除の費用相場について紹介しましたが、被害の進行状況や建物の構造などによって料金に違いがでてきます。

重要なのは、ただ安いことではなく「安全で効果の高いシロアリ駆除をしてもらうこと」

いいかげんな業者にみてもらったけどシロアリの駆除ができておらず、再発してしまった、侵食被害が拡大してしまった、となっては意味がありません。

無料の訪問見積もりをおこなっているシロアリ専門業者や、口コミが良い業者のまとめも紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。

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