シロアリ

シロアリは築何年で対策が必要?新築だから大丈夫と油断できない理由

「築何年たったらシロアリの点検が必要?」
「新築だからシロアリの心配はまだいらないはず!」

シロアリの被害にあってしまうと家屋の基礎や柱が食い荒らされてしまって大変・・・ 
テレビやニュースでシロアリ被害の深刻さをみるものの、自分の家がまさか、とどこか他人事の気持ちになっていませんか?

新築だからシロアリの心配はいらない
鉄筋コンクリート構造だからシロアリとは無縁

このような思い込みでシロアリ対策をしないのはとても危険です!

築何年を目安にして、マイホームのシロアリ対策や点検をしたらよいか?

日本のシロアリ被害の報告調査をもとに解説します。

「シロアリ点検をしておけばよかった(T_T)」と数年後に後悔しないためにも、マイホームや相続した家を所有している方はぜひ最後まで読んでくださいね!

シロアリ被害は新築でも十分ありえる

築年数が経過するにつれてシロアリの被害件数は増えていきますが、築5年未満の新築であっても、シロアリ被害の報告は数件あります

とくに近年に建てられる物件は、住みやすさや外観を重視したがゆえにシロアリが住み着きやすくなってしまっていることも。

近年に建てられた家屋でシロアリが発生してしまう背景には、以下のような要因があります。

断熱材を使用している
・床下の空間が狭い、または床下がない
鉄筋コンクリート構造

築浅の家屋でもシロアリの被害がでてしまう理由についてひとつずつ解説していきます。

断熱材を使用している

断熱材は家の外の熱移動を遅らせて、室内の温度を快適にするためのものです。

家の中と外の境目にあたる床や壁、屋根などに埋め込まれるように設置されています。

四季を通して過ごしやすい家を作ることができますが、断熱材はシロアリにとってやわらかくてかじりやすい素材。🐜!!

シロアリは太陽の光や乾燥が苦手で「蟻道」と呼ばれるトンネルを作って家屋の中を移動しますが、断熱材そのものが蟻道のかわりになってしまいシロアリの侵食を進めることも考えられるのです。

床下の空間が狭い、または床下がない

日本は高温多湿な気候なので、床下があることで空気の通り道をつくる家屋が主流でした。

しかし近年は断熱材などのあたらしい素材が開発され、「高気密高断熱」を目指す家屋も増えています。

床下が低かったりコンクリートや砂利で埋めてしまったりすると、シロアリにとっては空気の出入りのない絶好のすみかができあがります。

また、床下に入り込んで点検をすることができません。

シロアリの「予防」工事をあらかじめしておくことが重要になってきます。

鉄筋コンクリート構造

木造建築ではなく、鉄筋コンクリートのおしゃれな家屋やアパートも増えています。

「鉄筋コンクリート構造だからシロアリ被害とは関係がない」と思うかもしれませんが、それは大きな間違い

壁や床がコンクリート構造であっても、建物の柱や基礎には木材が使用されていることが多いため、木造家屋と同様にシロアリが侵食していきます。

むしろ鉄筋コンクリートは断熱や暖風の効果が高いため、シロアリが好む湿度の高い環境を作りやすいといわれています。

5年ごとのシロアリ予防施工が推奨されている

シロアリ予防には、環境や人体に配慮された自然に分解される薬剤が使用されています。

公益社団法人日本しろあり対策協会では

”協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています
そのため認定する薬剤の有効期限は5年になっています”

引用:公益社団法人日本しろあり対策協会

と明示されています。

5年後にプツッと薬剤の効果が切れるのではなく、時間をかけてゆっくりと薬剤が分解されて効果がうすれていきます。

薬剤の特徴をふまえると、5年ごとのシロアリ点検・予防施工が理想的です。

新築の場合でも、建てたときに散布した薬剤は5年間で効果が半減すると考えて築5年にはシロアリの点検・予防施工を依頼するようにしましょう。

【築年数別】シロアリの被害件数の比較

シロアリの侵食は新築でも被害にあってしまう可能性があると紹介しましたが、築年数が経つと被害件数も増えていきます。

築年数別のシロアリ被害状況について紹介します。

シロアリの被害報告が急増するのは築15年から

2013年に国土交通省の補助事業としておこなわれたシロアリ被害実態調査報告書があります。

東北地方から九州地方までの5000棟をこえる家屋を対象に調査したもので、築年数に注目すると築15年を経過したあたりから、約10%以上の家屋にシロアリの被害が確認されています。

さらに、築25年を経過すると約5棟に1棟がシロアリ被害にあっており、シロアリの予防施工や点検が重要であることがわかります。

シロアリ被害実態調査報告書(2023)

シロアリ被害は築何年であっても報告されている!

シロアリの被害報告は築年数が上がるにつれて増えていき、かつ木造建築の家屋に多いことは事実です。

しかし、築浅の家屋でも一定数の被害が報告されていたり、鉄筋コンクリート構造であってもシロアリの侵食被害にあってしまうこともわかりました。

「築浅だから大丈夫だろう」
「うちに限ってシロアリの被害にあうなんて」

どこか他人事に思ってしまう気持ちがあるかもしれませんが、大きな被害が発見されて後悔する前に、点検・予防をして家屋を守っていきましょう。

シロアリの点検や予防施工は、床下や屋根裏などの狭くて暗い場所に入っての作業となり、自分でするにはとても危険です。

無料で施工の見積もりをだしてくれる実績豊富なシロアリ専門業者の紹介もしているので、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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